2005/11/30

幸薄そうに見えるバンドマンがやたら多い件について。

みんな、冬越せるかな?大丈夫?あったかいコート持ってる?


なんて思わず心配してしまうほど幸薄そうなバンドマンがとても多い気がする。

メガネが悪いのか、目に入りそうな前髪が悪いのか、細いのが悪いのか。

とにかく皆、とても幸薄そうに見える。所謂ロキノン系、といわれるバンドは特に。


指されるのが怖いから固有名詞はあげないけど、言われてみれば幸薄そうね、と

思い浮かぶバンドが誰にでもひとつふたつはあるだろう。

私がこのエントリを書くに至ったのは思い浮かんだバンドが10を越したからだ。

幸薄いのがブームなんでしょうか。

幸薄いのは見た目だけで、ハッピーな歌唄ってりゃまだ救いもあるけど

切望だの刹那だの、純文学臭漂わせてモラトリアム歌われちゃった日にゃあ本気で心配。

心配で心配で思わずCD買って彼等の所得に貢献したりとかね。

ファンが信者化してるのも凄まじく怖い。

どのバンドとは言わないが、本気で宗教じみてる。頼むから手首を切るなといいたくなる。

死にたいなら速やかにね。リスカ画像HPにうpしてる場合じゃないから、と

某アーティストのファンサイト巡ってて思わず『何このメンヘルホイホイ('A`)』と

そのバンドに向けて呟いてしまったですよ。



っつーことで、ハッピーなバンドが好きです。

皆さ、夢叶えてんだからもうちょっと生命力を外側に向けて発信してください。

幸薄すぎです。私なんかに幸せ祈られてどうすんだ……



2005/11/28

ふと思い出したこと

大学受験の面接で、面接官に夢を訊かれて


「自分がいいと思ったミュージシャンを売れるミュージシャンにしたい」


って答えたんだった。

それ、プロモーターじゃん。アーティストのスタッフじゃん。

って事に気づいたのは今日業務体験をしたから。

気づくの遅いよ、我ながら。

今やってる転職活動成功したら6年前に言ってた夢が叶うわけか。

なんだろ。縁とかめぐり合わせとか、そういうのって凄いな。



ちなみに冒頭の回答後、自分が作りたい音楽番組の構想とかの話になって語れるだけ語ったら


「君、その企画は面白いしいいと思うけどそれじゃ君の番組は売れないねえ。」


といわれました。TVKの深夜番組向けだとよ!



2005/11/26

スキップカウズ@アコースティックライブ

時々やる企画モノ、アコースティックライブ。

今回は月見ル君想フという凄まじくいい感じのライブハウスで開催されたわけだが

ふたを開けるとオサレなオトナの空間に連呼される『(・∀・)ウンコー』


大好きです。同居人と一緒にずっとついてゆきます。



このライブはメンバーも酒を飲みながらやる、どにかくユルいライブで

今回はステージに上がって1曲やった後いきなり『曲順変えるわ』とボーカルが宣言し

セットリストすら無視した好き勝手絶頂なライブでした。メンバーは途中でトイレに行くし。

で、普段ライブでやる曲からやらない曲までアコースティック用のアレンジで演奏するんだが

これがもう失敗アレンジが皆無。

原曲との2枚組CDで出したって買うくらいのクオリティなのです。

そして相変わらずのぐだぐだトークも絶好調。とにかくユルくて楽しい時間を過ごしてきました。



ただ、このライブ。

私がスキップカウズのファンだから楽しめるユルさというものが確実にあって。

ファン以外の人間はこのぐだぐだ感は許せないかもしれない。

客との距離が近いのに変な感じをさせないのがスキップカウズの魅力だけど

このライブはほんとにファンありきのイベントだなあと。

音だけ聴く分にはそんじょそこらのバンドなんかとは段違いのレベルとかスキルとかもってるけど。

MCだって滅茶苦茶面白いけれど。

構成、という部分ではあくまでファン向けにしてしまった甘さがあるかな。

そういうところが大好きなんだけれど、やっぱりいい加減売れて欲しいとかそういうことも思ってしまうので

もっと間口を広げないと辛いかなあと思いますが、彼等のファンは息が長い、というかしぶとい、というか。

基本的に数年前に見た顔がほぼ全員いる、みたいな感じで皆さん凄くファン歴が長い。

それはスキップカウズの魅力が少しも衰えないからだと思うし、それは凄いことだと思うのよ。

高校生の私が聞いてもダメOLの私が聞いても『背筋』は泣けるし。

高校のときに行ったライブも、この前行ったライブも変わらずに腹筋痛めてるし。



とにかく、すんげーいいバンドなんでみんな聴いたらいいと思うよ!



2005/11/23

今更10月8日のライブレポだなんて。

鮮度落ちもいいところですよ。今日の広島ライブで民生カバーやったとか聞いて

なにその民生ファンっぷり、とグローバーさんをますます好きになったことは秘密だ。

ちなみにカバーした曲が『愛のために』とか『さすらい』とか唄ったら悔しすぎ。

東京では何やってくれるんですかーーーーーーー!サザンですかーーーー!



REVERSLOWというペンパルズ林さん率いるバンドの自主イベント。

2マンライブなのだが、確実にアウェー(と思いきや実際は意外とJvファン多し)

かなり狭い箱で、客との距離も相当近い模様。私はこの日真ん中より少し後ろの右端で鑑賞。

一発目から『朝焼けの旅路』。畳み掛けるように『Mr.&Ms. Starlight 』、『GOD OF MUSIC 』と

息継ぎ無しで駆け抜けて、後ろの方でまったり観ているREVERSLOWファンに先制パンチを浴びせた。

それもかなり重いヤツを、だ。

MCでメンバー紹介。ギターの橋谷さんが話しているときにマイクがグローバーさんが鼻をかむ音を拾う。

序盤3曲の客の反応で緊張がほぐれたのだろうか。リラックスした笑顔。

事実、『朝焼けの旅路』は少し気負いを感じた。前週のLOFTよりもなんとなくだけど走ってる感じがした。

風邪引いてて体調が万全でないからと言うのもあるかもしれないけど。

MCを終えて『カミサマオネガイ』へ。この曲の独特のリズムや言い回しはいつどこで聴いても

心地よくて体がゆらりと揺れる。そして『セピア』。

ライブで聴くのは初めてだったが、まずリズム隊の重厚さに圧倒された。

ベースとドラムの厚さが、この曲を単なるバラードにしなかったんだということがライブだと良くわかる。

他のアップテンポの曲よりも激しくて、熱い。

息が苦しくなるほどの密度の濃さで、音が空気を震わせる。

グローバーさんのあたたかい声で紡がれる歌詞が、胸に刺さって痛い。

酷くリアルな痛みを感じて胸をおさえた。ただ、目の前で好きなバンドが歌ってるだけなのに

なぜか音が刃のような鋭さと熱を持っていた。

ただ、それは決して負の痛みではない。

彼等があたたかさを感じさせてくれる生々しい音を放つバンドだからこそのリアルな痛み。

命のある現実は、熱くて痛くて激しい。それをわかってる人が生きてるものに向けて放つから

客はそれを生々しく受け取ることができるのだと思った。

ステージとの間に見えない壁は存在しない。ダイレクトに、聴こえる。


「盛り上げると言っといてバラードはないよな。」

とグローバーさんが笑いながら言った。だけど彼等はこの曲が決してクールダウンのバラードなどと

思っていなかったはずだ。だからやりきったんだと思う。

そして『さよならヒーロー』『シャラララ』『ワンダ』『夜と風と 』と一気にスパートをかける。

気づけば後ろの連中が少しずつ前に移動してきて、人と人との感覚が狭まっている。

無自覚に引っ張られているんだろう。凄まじい引力がそこに生じているのだから。

そして、畳み掛けるように演奏される4曲の演奏の上手さにふと気づく。曲が崩れないのだ。
ライブが聴くに堪えないバンドを知っている。CDだと凄くいいのにってバンドを。

だけど彼等はCDのクオリティを極力損なわない演奏をする力がある。

アレンジによっては、CD以上の厚さで曲をやりきる。

っつか、すごくぶっちゃけるとリズム隊が上手すぎるんだ。ドラムもベースも滑らない。

んで、橋谷さんは凄く丁寧だから客のノリとかには引きずられない。

グローバーさんはなにもかもを巻き込むようなすんげー声の持ち主で、3人の音と絡む。

決して勢いや空気に引きずられたりせず、彼等は彼等のペースで爆発する。

だからもう本当に上手い、と言う感想にいつもなってしまうのだけれど。


最後の曲『Walk down a bridge』の唄いだし。
さっきまであんなに激しく唄ってて、間奏中に鼻までかんでティッシュ投げて、それをパフォーマンスにして

物凄い熱を生んでたバンドとは思えないほど静かで、穏やかな空気が会場を包んでいく。

急に視界が開け、ステージがよく見えるような、狭いライブハウスが広くなったようなそんな錯覚に陥った。

それは別にさっきまでの激しいノリから急に現実に引き戻されたとかそんなわけではなく

彼等の音に凄い奥行きを感じたというか、彼等の演奏している向こうに凄く広がりを感じたとか

飾りっけなく奏でられる音が凄く開放的に聴こえたというか。

ふと、ひたちなかの空を思い出した。あの、泣きたくなった瞬間を。



終わったあと、REVERSLOW目当てで来たらしい男の人が

「難しいこと何一つやってないのにかっこいいなんてずるい。」

と連れの女性に話してた。

なんのてらいもなくても、根っこの太さが、強さが。

彼等の武器であり、良さなんだ。



2005/11/18

この世の奇跡は誰にも起こるのさ

しんどくてどうしようもないなんてブログに書いてしまうくらいしんどくても

これを越えなきゃ先に進めないわけで。

だけど自分にどんだけの力があるのかなんて手のひら眺めてため息をひとつ。

自信なんてこれっぽちも持てない中で、それでもこの世界はなるほどよくできていると思った。


好き好き言いまくってマボロシバンドの方と繋がった私は

伝えれば届くこととか、自分で動けば何かが掴めるとか、そういうことを実感した。

だから転職とかする勇気がわいたんだけど、理不尽とか失望とかにちくちく攻められて

これ以上頑張れないとかそんな風に思ってしまってて。

だけど、違うところでまた頑張ったことが報われてるのを知って、まだいけると思ったんだ。

それが、今日の話。



好きで好きで勝手にサイトまで作ってるバンドがいて。

ライブの度に感想とか書いた手紙渡したりして。

2ちゃんのスレと公式サイトに毎回必ずライブのセットリスト落としたりして。

そんな風にひたすら勝手に好き好き言ってるんだけど(ここら辺マボロシと変わらんな・笑)


私のことを認識していてくれたようで。


今日、凄く偶然見かけてしまって思わずすみません、とか声かけちゃって。

そしたらちょっと首をかしげて、んで、あの時の子だって思い出してくれた。

ただひたすら身勝手に好き好き言ってたのは、「貴方を好きな人がいますよー。」

ってことを伝えたかったからだけど、まさか個体として認識してもらうなんてことは

考えてもいなかったので、手は震えるは笑顔は引きつるは、ただの怪しいOLになってしまった。


ただ、嬉しくて。

しんどくて頑張れないって言っても、忙しい中でライブレポ書いたりしてる私は

好きだから頑張るパワーってのがまだまだあるはずだってことに気がついた。

上司の暴言に殴り飛ばす勢いでした退社宣言のせいで、ネガティブな方向に

気持ちが向きやすくなってて辛かったけど、思えば好きなことやりたいから転職活動してるんだよ。


ほら、やる気出てきた。

根が単純なんだよ。

さっきのあの笑顔で御飯3杯食べれるよ。

ありがとねってひとことでなんでもできそうな気にさえなったよ。

世の中は上手くできてる。

こんな時期にミラクル起きたよ。残りの奇跡は自分で起こします。



2005/11/08

10月2日LOFTイベントのライブレポ

ステージにあるキーボードと譜面台が『いつもと違う』と教えてくれる。

いつも通りのSEでいつも通り出てきたメンバーの中に、新しい顔。

サポートキーボードの窪田渡さん。メガネ。


一発目から『朝焼けの旅路』で客席を鷲掴んで沸点まで引き上げる。

続いた『ワンダ』で完全に空気を自分達のものにした。いつもより強引なその握力は

ここ最近のライブイベントはトリが多くて、自分達目当ての客が多いゆえのやりやすさに慣れた彼等が

久々にいわば『アウェー』なライブに立ったという自覚と気合の表れなんだろう。

ペース配分とか、そういう『慣れの余裕』は一切なく、3曲目の『愛のうた』まで一息で走り抜けるような勢い。

特に『ワンダ』はその音の厚さと迫力に圧倒された。小細工無用、生身でぶつかってくるこのバンドの強さは

たった2曲で客席の後ろまで届いたはずだ。


メンバー紹介をはさんで『さよならヒーロー』へ。

この『さよならヒーロー』から『シャラララ』の流れは本当にいつも凄いと思う。

(さらに『ワンダ』がこの後に入るセットリストだともう飛べる)

シングルの流れそのままやって爆発的に盛り上がれるって、もう音とライブが完全に密接してて

彼等はたとえ狭いスタジオの中にいても物凄く広がりの持った音をイメージすることができるんだなあと。

『さよならヒーロー』というシングルのクオリティの高さは、ライブを経験して新しいステップに

入ったという事実以上のものをリスナーに示している。


そして『夜と風と』。「Hey Love!」というシンプルな客との掛け合いは

音楽が一方通行ではないということを、彼等のステージはステージの上だけで完結するものでは

決してないということを告げている。彼等はライブをステージの上で自己満足だけで完結させたりしない。

絶対に客を置いていかない。どれほど盛り上がっても勝手に飛ばしてどっかいったりしない。

地に足のついたバンドだ。客の足元に続いてる地面に足のついてるバンド。

爆発するほどドラマチックな展開のない曲なのにライブの定番で、本当に気持ちいいこの曲は

いつもいつも笑顔で一緒に歌ってしまうのだが、その次の曲で手を振り上げることさえ忘れて立ち尽くした。


『虹色の影』だ。Jackson vibeのデビュー曲。まだ、ライブを経験してないときの曲。

初めてライブで聴いたその曲は、CDで散々聴いていたにも関わらず、全く新しい曲にさえ聴こえた。

この曲は、こんなに激しい曲だったのか。

カップリングの『風』がハードな曲だし、そこまで速いテンポでもなく割と平坦なイメージのこの曲には

激しいという印象は全く持っていなかった。

なのにこの激しさはなんだ。

音の厚さやバンドのタフさは数度のライブでもよくわかっていたつもりだった。

だけど、デビューからたった2年でこんなになるものなのか。

ライブを知らないまま産み落とされた曲が、ライブというものを知って、吸収して生まれ変わった。

全く別の曲のような、それほどのインパクトがこの日の演奏にはあった。

グローバーの声の厚さや熱はもちろん、バックの音の厚さに圧倒された。

迫ってくるような迫力があって、ただただ目の前で圧倒されていた。

鳥肌が立った。凄いものを見たと思った。感動に消化しきれない熱が胸を燻った。


ただただステージを見つめている私に、ドラムがリズムを刻むのが聴こえた。

ゆったりとしたベースラインにグローバーがやさしく唄い始める。

彼等のライブを『終わらせる』曲、『Walk down a bridge』。

低音をやさしく響かせるグローバー。1stのときよりもずっとこの曲の始まりが優しくなった。

最後の『前へ 前へ』という部分の爆発のさせ方がまた派手になったと思った。

最後だから、少し疲れた腕を迷いなく挙げる。

静かな曲の終わりに、ライブの終わりを実感する。ちゃんと残さずに遣りきったと思う。

いつもちゃんと燃焼しきってくれる彼等のライブで物足りなさを感じたことはない。

もっと聴いていたいと思うのはいつもだけれど、その限られた時間を薄いと思ったことはない。

いつだって物凄い密度で、濃密なステージを見せてくれる。


強いて言うならば、サポの窪田くんが若干固かったか。まだ柔軟性がないというか余裕がそこまでない。

ただ、ツアーでももし回ってくれるんだったら凄く強力なサポになるだろうと思った。

分厚いリズムたいの上にもうひとつ音色が乗ったら本当にあたたかくなったから。


彼等が経験した沢山のライブが血となり肉となり、デビュー曲に新しい命を注いだ。

面白いほどにわかりやすく物凄いスピードで成長しているJackson vibeというバンドは、

次のライブではまた新しい風を吹かせるんだと思った。



2005/11/07

絵に描いたような冒険譚

エントリが日々一喜一憂な感じでございます。

年内は会社に残ってくれと懇願されて、押しの弱いふたご座は渋々了承しました。

それでも22日か28日かで粘ってます。せめてクリスマス前に。


そんな感じで退社が伸びてしまったので、どう考えても内定取れたところは待っててもらえなそうです。

諦めです。振り出しにもーどーる。



取締役交えて話し合ってるときに3月までいながらゆっくり考え直して欲しいって言われて。

挙句元凶は『俺がいなくなったら会社残ってくれるか』と悲劇のヒーロー気取り。

バカ正直に次の話をしたがために自分のせいで会社辞めると思いたくないようで


『先に進みたいから辞めるんだよな』


と言われて


『暴言吐かれなかったらこんな時期に辞めようなんて思いませんでしたよ。』


ときっぱり宣言してきた。辞めたいと思ってても分かってた。辞められる状況じゃない。

私がやめたら入社3ヶ月以内の子が二人だけになっちゃうんだから。

だけど、もう譲れないと思った。



何度も何度も心が折れそうになって。

それでも筋通して正直に貫こうとして、漸く光が見えてきたと思ったらまた振り出しに戻って。

結局捨てることだけ決まって何も得ることがまだできてなくて。

やっぱり今も心が折れそうで、苦しくてしんどくてどうしようもないんだけど。



それでも私の世界から唄がやまない。



暗くて熱いライブハウスの中で

ひたちなかの真夏の太陽の下で

観た風景は酷く鮮やかに私の記憶を占領している。



折れそうになっても、iPodから聴こえてくる強い声がそれを許さない。

私が迷って立ち止まってる間に、Jackson vibeは新曲を作り

マボロシは新しいバンドを作り、クロサワカオルはカレーの本を出しやがった。

折れない心の持ち主の手のあたたかさを知った私は

少し冷えた指先を眺めながら心の奥の熱をじっと探る。


これ以上何も失う必要がないのだから、振り出しに戻っても今までよりも身軽に歩けるとは思わないか。

ずっと夢見てた場所に向かおうと歩き出したんだろう。

夢に描いていた旅路はここにあるんだろう。

そんな風に自分に言い聞かせながら、小さく唄う。



2005/11/05

壊れるのは一瞬でも

壊すのにはエネルギーいると思うんだ。

築き上げるエネルギーだってそりゃもうもちろん膨大な量が必要だけど。



会社を辞める時は絶対にブログのエントリーを


『さよならCOLOR』


にしようって決めてからもう半年経以上たつ。

マボロシ観に行ったJAPANCIRCUITでハナレグミが唄ったのを聴いた時からずっとだ。

自分が会社を辞めるのは、やりたいことがあって、自分にうそをつけなくなった時だと思っていた。

仕事は楽しいからきっとこのままずっとへらへらしていることはとても簡単で。

たぶんそれはそれで毎日楽しくて、現に今も楽しくて。

忙しいってぎゃあぎゃあいいながら休みもなくて給料も安いけど

現場帰りに下北までJackson vibe観に走ったり、無理矢理有給とって沖縄にゴスペラーズ観に行ったり

既婚の権限駆使して夏休みとってモルジブ行ったり平凡な毎日を自分で面白おかしくしていたけど。

でも、やりたいことと現実のギャップにジレンマを感じているのは事実で

それに耐えられなくなった時、何が何でもうごかなくちゃって思ってたから。


だから、『さよならCOLOR』ほど沁みる曲ってほんとにここ最近なかったんだ。

自分はもう騙さないでって、語りかけるように唄われて。

自分の気持ちに嘘をついてるって自覚した時に何が何でも動こうって決めてた。

だけど、今は違う部分の歌詞が胸に響いてるよ。



明日、退社日決めてきます。

『あんたと働くのが嫌です』

と告げた上司と一緒の仕事、やめる宣言してから幾つもあったけど明日が最後。

ノーミスで現場終えたら、退社日決めてきます。



2005/11/03

L.E.D@代官山UNIT

青山『月見ル君思フ』の1stアニバーサリーイベント。

凄くいいライブハウスだそうです。私は今月末のスキップカウズのアコースティックライブで初体験予定。



こだま和文さんとか、SPECIAL OTHERSとか、ほんとに絶妙なラインナップの中

L.E.Dはトップバッターでした。

ちなみにL.E.DとはJackson vibeのベースの佐藤元彦さん、

曽我部恵一BANDのドラムのオータコージさん、ゴメスザヒットマンの高橋結子さん、

ギターのウメジーさん、マニピュレートの阿部和也さん、natsumenの加藤雄一郎さんが作ったバンドで

サポートに元『界』の中村圭作さん、ゲントウキのサポもやってる窪田渡さん、

そしてスペシャルゲストにDr.Strange Loveの根岸孝旨さんという

その筋の人にとっては鼻血モノのステキバンドでございます。


クラブミュージックはHIPHOPとR&Bとドラムンベースしか分からない浅い女ですので

どんなジャンルと評したらいいのか全くわかりません。デトロイトテクノってなに?というレベルなので。

コンピューターミュージックと生音の融合はこれまでも幾つか観てきましたが

これはJazzベースなのかな?マイルスデイビスの前衛的な作品群と同じ匂いがしました

自分だけかもですが、これは俺様のブログなので自分的に、という事でみんな許せ。

独特のリズムと音色、少しだけノイジーな打ち込みサウンドが癖になる感じで思わずCD買っちまいました。

ここ最近飛跳ねるライブばかりだったので、久々に揺れ踊るライブでかなり気持ちよかったです。

またライブあったら行くだろうと思いました。


物凄く正直なところを言えば佐藤さんのベースを聴きに行ったようなものだったのですが

佐藤さんはエフェクトとギターでした。

根岸さんのベースは最高でしたがね!いやあ、鼻血でるかと思った。腹にキた。最高!


こだま和文さんがやってるバンド、KODAMA AND THE DUB STATION BANDが

もんのすごくかっこよくて気持ちよかったです。揺れまくり。ユレマクリ。

SPECIAL OTHERSだけは観れなかったのですが、他の2バンドもよかった。

今日はほんとに素晴らしいメンツだったなあとしみじみ。SPECIAL OTHERSは後日リベンジします。



L.E.DのCDをギターのウメジー様から直接買う、という嬉しい経験をし、少しだけ話したのですが

佐藤さんファンだと言うことを覚えていただけたらしく、帰り際に

「CD買ってたよ、って佐藤さんに話しておいたから」と言われ、ありがとうございますとお礼を言ったら


「いま下にいるから話しておいで」


と連れて行ってくださり、そして目の前にステキベーシストの佐藤さんが。

いつもどおり緊張してスミマセンとまず謝り、LOFTでの奇蹟のお礼を述べたら

「よく(このライブ)わかったね」と言われ、動揺のあまり


「オータコージさんのブログで知りました!」


と口走りました。

すみません。本当は佐藤さんがL.E.Dだって知ってたんです。

L.E.Dで検索してたらオータコージさんのブログに当たって、それで見つけたんです。

ヲタクの情報収集力は侮れないんです。

ストーカーっぽくて恥ずかしいから言えませんでした。ごめんなさいごめんなさい。



風味堂@『ママのピアノ試写&演奏会』

アホみたいに泣いてきました。



物凄く私的な想いを歌にして、そしてそれが沢山の人の心に響いて、映像になる。

そして映像によってまた新しい風を入れられた曲が、また沢山の人の胸を打つ。

いわば渡さんの物凄く個人的なものが彼の手を離れて新しいものになってしまったのだと思う。

だけどそれは決して彼の大切なものを貶めたりしているわけではなくて。

彼の大切な想いを理解した上で創られ、生まれたものだった。


風味堂は物凄く素直なバンドだと前から書いているけれど、

その素直さは誰にも汚されるものじゃないから、歪まずにちゃんと皆の胸に響く。

その強さが昨日のライブでは音にありありと出てたと思う。


彼等のライブはこれで3度目だけど、観るたびによくなっている。

リズム隊が飛ばしたり滑ったりしなくなってきた。堂々とした力強さが出てきた。

コーラスも勢いまかせじゃなくなったし、渡さんのボーカルもどんどんよくなってる。

『ライブバンド』だなあとしみじみ思った。座ってるの苦痛だったもん。

ベースラインの渋さに感動したりとか。



とにかく、いいイベントでした。『車窓』いいな。なんかほんとによかった。