2005/07/07

B'zLIVE-GYM2005

七夕の日の幕張メッセでのライブに行ってきました。

初めて『ライブ』を観たのは、14歳の時。
クラスメートの男の子に借りた『LIVE RIPPER』という93年の渚園のライブのビデオだった。
それまで音楽に全く興味が無かった私が、そのライブビデオでB'zを知って。
そして中学を卒業した年の春休みに横浜アリーナのライブに行った。

それから9年間。ずっとずっとB'zのライブに行き続けている。
中学や高校の頃に比べたらB'z以外に好きなアーティストも増えたし、ライブにも行きまくってるし。
B'zは好きだけど昔ほど熱いわけじゃなくて。
だけど、絶対にライブは行く。行きたい。


彼等のライブは圧倒的に凄いのだ。
曲や声は主観というものがあるから人それぞれ好みもあるだろうが
客観的に判断できる『スキル』の部分だけならば日本のトップレベルだ。
彼等2人だけじゃなく、PAも素晴らしい。
どんな会場でも(野外どころか音響最悪といわれる東京ドームでさえも)
彼等の声と音がきちんと響く。
ただ、それだけのこと。PAワークと本人のスキル。
それが良いだけでライブのクオリティは段違いに上がる。
そして彼等は徹底的なプロ意識を持って自己管理しているので調子の波が限りなく小さい。
長く、多い本数のツアーを毎年やっているのに波が少ない。


そんな基礎の基礎のレベルがめちゃくちゃ高い彼等のライブは
何もかもが凄い。ボキャブラリーが貧困すぎてアレだけど、凄い。
ひとつの音の存在感がハンパじゃない。
今回のライブはセンターサークルで装飾も演出も皆無で、
小さなライブハウスのようにただただ演奏するだけ。
しかも口下手ゆえにMCも殆ど入らない。
正味2時間のライブなのだが終わったあとに物足りなさを感じない。
ゴスペラーズの3時間ライブに慣れているはずなのに、だ。
冷静に見ることなんてどんな席にいてもこの9年間できなかった。
気付けば彼等の大きな熱に飲み込まれている。
目が、耳が彼らだけを捉えて離さない。
物凄く集中してしまうのだ。

ただ、そこにいて唄うだけで物凄い握力でもって人を掴む。
『圧倒的』というのはまさにこういうことなのだと思った。
アッパー系の曲でも、バラードでも。
客の目と耳は常に彼らだけに向けられていて、ほかに何も感じさせない。
その空間を構成するもの全てを支配している。
彼等は何もしていない。HIPHOPのライブほど客を煽ったりもしないし
面白いMCや派手な演出で気を引くこともしない。
ただ、唄うだけで。奏でるだけで。
全部掴んじゃうくらい強い握力。
曲の好みは主観だから、アンチB'zは山ほどいるだろうが
このスキルというか強さは誰もが認めていいものだと思うんだよ。
圧倒的な存在感と実力。
彼等が十何年もトップでい続けてるのは本当に実力なんだと思った。
ライブを支配するタフさと、実力。


今回のライブの最前列、本当に奇蹟だと思ったのね。
目の前でギターの指使いとか、筋肉の動きとか(マニアック)
そういうのを確かめながら彼等のライブが観れるっていうのは奇蹟だなと。
普段大箱でしかやらないレベルの人たちだから
彼等が生身の人間でちゃんとここに存在してて生きてるって
そういうのが実感できたのも凄くよかったんだと思う。