2006/09/22

リハビリ中。

フラワーカンパニーズ
Singles&More~Antinos Years

書くことが仕事になってしまったからかどうなのかわからないが
ちょっとブログをさぼり過ぎているので、自分にルールを課してできるだけエントリを増やしてみようと思う。

・ネタがない時は1曲レビュー。
・ネタがない時は昔に行ったライブの回顧。
・ライブレポはできるだけ3日以内に。

そんな感じで。
っつーことで、ネタに困った本日はフラワーカンパニーズのデビュー曲「孤高の英雄」を。

フラカンがデビューしたのは1996年2月。
丁度高校受験まっさかりだった冬。
受験勉強の合間に聞くラジオと、TVKの音楽番組を見るのが唯一の楽しみだった頃。
TVKで度々流れたビデオクリップ。暑苦しい歌声。
ボクシングのトレーナー役の緑のジャージ着たピテカントロプス(笑
当時好きなミュージシャンが小沢健二、B'z、ライムスターだった私にとって
およそかっこいいとは言えない暑苦しい地べた系ロックは
ストライクゾーンからは大きく外れていた。
声もなんだかかん高くて、何となくジュンスカっぽい。宮田風味。
別にジュンスカも良く知らないけど、そんな風に思ってた。

ボーカルのけいすけ(当時はひらがな表記でした。現在は圭介)が「頑張れ-圭介-」と唄うその様は

文字どおり泥臭く、自分の知っている「かっこよさ」とは大きく掛け離れていた。
だけど、26才になった今(デビュー当時のメンバーとほぼ同じ年だ)
この暑苦しい歌を聴いても全然古臭いと思わない。かっこいいとさえ思う。
新鮮なメロディーでも、斬新なコード進行でもない。
ハープだって今の圭介を思うと拙い(今は本当に巧いのよ。皆一度聴くといいよ)
だけど、だからこそ10年経っても古くならないんだろうな。
今、すごくライブで聴いてみたい曲。
絶対音が分厚くなってレベルがすんげーアップしてると思う。
デビュー曲って、「今」のバンドの力量を測るのに最適な曲だと思う。
それはJackson vibeのライブでも凄く感じることなんだけど。



フラカンって、最初に聴いた時は全然はまらなかった。
だけど耳に残って「フラワーカンパニーズ」という名前は忘れなかった。
高校に入学してから小沢健二やroughlaughと言ったオシャレ系ポップが大好きな一方で
フラカン、スキップカウズ、プロペラ、コブラツイスターズと言った
泥臭い系に傾倒していったのは、この曲が多分はじまり(決定打はスキカウの「背筋」)
かっこいいだけのギターポップやモラトリアムを叫ぶロックに走れなかったのは
地べたに這いつくばってる生々しい歌に心臓を射ぬかれたから。

私にとってのリアルは、普通に生活してて、いっぱい失敗して小さなことで悩んで

だけど音楽が好きな人がやってる音楽だった。

そしてそのまま私は大人になって、社会人になって、「頑張れ-圭介-」って口ずさみながら会社に行っている。

10年前と変わらずに、彼等を生々しいって思ってる。