2005/09/29

新大阪で新大阪を聴き倒したよ。

っつーことで3泊4日の出張から帰宅しました。

8時半の新幹線に乗せて明日半休くれるくらいなら普通に止まらせて欲しかった。



今回は人生初の出張と言う事でいろいろ考える事がありました。

……まあ、ライムスターと生電話だわオカマバーだわイケメン揃いのバーだわで

考えが纏まるわけがないのですが。


ナチュラルに転職活動失敗したり、落ちた会社から別業種でスカウト来たり

すったもんだがまだまだ続きそうな秋ですが、

考える事とか感じることを辞めずに。萌えることは絶対にやめずに(笑

そんなかんじで生きてます。



2005/09/24

FUNKの海に溺れたい

7月24日、代官山UNITで行われたスクービードゥのイベントで

ライムスターのライブでなくDJタイムで踊り狂って燃え尽きた、というアレな経験をして以来

またFUNKのイベントとかライブとかいきたいなーって思ってるのですが

本日久々に3時間もチケットゲットのための電話をかけ続けた挙句あえなく撃沈という憂き目に会い

友人と一緒に『てつこのばか』とヤケ酒を飲んできたわけですが。

そのライブのジャンルは『SOUL』と記載されていました。


それでも行きたかったんですけど。村上BMてつやソロライブ(サポはナニワエキスプレス)


とりあえず実らなかったので来週のLOFTイベントに向けて体力作りでもします。

そして明後日から大阪出張。

丁度明日はFM802でグローバー義和様のラジオが最終回とのことですが、相変わらず間の悪い女で鬱。

関西限定の雑誌とかはゲットしてみようと思います。


余談ですがFUNKと言えばバタ犬ラヴの私だが、タケさんのやってたファンキー大百科と言うイベントには

結局行ったことがなく、当時通ってた先輩の話を思い出しては悔しさにハンカチを噛む毎日です。


脈絡もない超余談ですが、高校時代好きだったタートルズというバンドがさりげなく復活して

愛するスキップカウズと対バンやるらしいです。ちょっと行ってきます、たぶん。



2005/09/23

Vibe其の四

Jackson vibe自主イベント『Vibe』も其の四を迎えた。
ちなみに其の一は対バンにスネオヘアーとHermann H&The Pacemakers。
其の二はDr.StrangeLove、東京60WATTS
其の三はかまボイラーとSPARKS GO GO。
彼等が『一緒にやりたい』と思ったバンドと一緒にやるイベント。
だから、誰が楽しんでるって、そりゃメンバーが一番楽しんでるんだろう。


tobaccojuice、メレンゲと本当にいいライブを見せてくれた。
メレンゲ、PAのバランス悪くてボーカル聴こえ辛かったのが勿体無かったな。
ちなみに個人的には今回のライブの対バンは
『MCが異次元』で選んでるんじゃないかと思ってしまった。
グローバーさんのMCはだだすべり。そしてこの二組のMCは異次元。
みんな面白過ぎです。


若干転換に時間がかかってる気がする。
まだかなあ、と思いながらSEを聴いていたら
いつもどおり『I Want You Back』が流れ出して、メンバー登場。
出てきていきなり『シャラララ』。
今回は自主イベントだしやっぱり彼等のファンは多いわけで。
待ってました!とばかりにいきなり客席は沸点に。
ギターを置いて、イントロもなく始まったのは『GETTAWAY』。
夏フェスやここ最近のイベントではやっていなかったはず。
��メロ、大サビ前は爆発直前みたいに凄く丁寧に唄う。
ひとつの曲の中でちゃんと波をつけて演ってるのが凄くいいなあと
腕を振りながら聴き入って、そしてMC。
タバコジュースの物まねをして笑いをとり、ベースの弦が切れたことをカムアウト。

「恋人のいない秋を迎えに行きましょう!」

と、「Hey Love!」のコール&レスポンスで始まった『夜と風と』。
ああ、この曲は秋が似合う。
モッシュやダイブとは無縁の曲調だが、何故か盛り上がる。
ふわり、と身体が浮くようなそんな爽やかな風が吹き抜けるようだ。
モッシュやダイブだけが盛り上がる音楽なわけがない。
それを体現したこの曲の次は『Mr.&Ms.Starlight』。
この曲の大サビ前の「この時を」のグローバーさんの
伸びる声が凄く好きで、聴くたびに鳥肌が立つ。
ここでまたMC。

「今日は懐かしい曲もやりますよー。」
「タバコジュースのアコギかっこよかったから便乗。」

なんて言って流れ出したのは『カミサマオネガイ』。
この曲を初めて聴いた時の衝撃は、ライブで初めて聴いた今回と同じ。
まったりまったり独特の日本語で曲は進む。
ベースもドラムもゆったりとリズムを刻み、ギターも
焦らず一音一音丁寧に奏でられる。
まるで高校生の時のような青い恋のうたは優しい日本語の唄。
数年前まで英詩でシャウトしてた人と同一人物だとは思えない。
あたたかい声で、きれいな日本語を歌うグローバーさんは
本当に稀代のボーカリストだと思う。
次の曲のイントロが流れて、完成があちこちから上がった。
『GOD OF MUSIC』だ。
彼等お得意の疾走感溢れるメロディーに、声が乗る。
捨て曲無いシングルのカップリングのこの曲は
照れ臭くなるくらいに素直な歓びの唄。
音楽が好きなんてそんな当たり前のことをためらいもなく
叫ぶ事ができるからこそ生まれる曲。
皆にあったかい気持ちを振りまいたところで、ずっこけイントロを3回。
こういう小ネタを散りばめられるのは、自主イベント故の
リラックス感と、本当に彼等がライブを楽しんでいるからこそのもの。
始まった『さよならヒーロー』は前日夜中のオールナイトニッポンで
散々聴いたにも関わらずとても新鮮に私に響いた。
��人の笑顔がPVの笑顔に重なる。
三度目に聴くドラムソロはやっぱりおなかにキた。
今回は雑誌でメンバーが仰ってた通り手拍子があがった。皆笑顔で手を叩いた。
彼等に煽られた客が、彼等を煽る。
なんて客との距離が近いライブなんだろう。
そして、またあのフレーズが流れる。
これ以上熱が上がったらどうなるんだろう、なんて考えることもできず

「グルーヴを頂きたい!」

というグローバーの声に皆の手が上がる。
カウントを叫んでイントロが流れた瞬間に歓声が上がった。
雑念全て吹っ飛ばされる勢いで唄が響く。
畳み掛けるように『ワンダ』、そして懐かしの『風』。
『ワンダ』は発売3日後のCDのカップリングとは思えないほど
観客が大喜びで、しかも皆歌詞を覚えてる!
カウントも「大家の家からカイコが逃げる!」も皆で大合唱。
ライブでの爆発ナンバーがまたひとつ。
佐藤さんの指弾きベースも堪能した。
やべえ、本当に速い。上手い。
勢いつけすぎてドラム共々滑るんじゃないかってくらいなのに
やっぱりリズム隊はがっしり安定してて、演りきってしまった。
根っこがしっかりしてるバンドはほんとに強いなんてしみじみ思う間もなく『風』。
『風』、初めて聴いたときからライブでずっと聴きたかった。
SKASKAやSTEREO LYNCHをなんとなく思い出す攻撃的な曲。
だけど、この曲が出てから2年たってるからかな。
��Dで聴いた時に感じた『投げつけ感』が薄れて
激しい曲なのに凄く丁寧な印象を受けた。
攻撃的なナンバーだからって決して雑ではない。
��年の間の変化。勿論それはいい方で。
暴れきった!ってくらい暴れて本編終了。

アンコールの声に、グローバーさん曰く
「これ被るだけで林家ペーになれる」
ショッキングピンクの帽子を被って登場。

「今までカバーってしたこと無いんだけど、折角だからと思って。」
と、カバーをやる事を決めてやってみたら

「楽しくって楽しくってほぼ完コピしちゃったんだよねえ。」

そう言って、メンバーを顔を見合わせて笑う。
どんだけこの人たちが音楽好きかなんてわからない。
だけど、それを素直に出せるからこのバンドはとても強くて
そして私はこのバンドを大好きだと思う。

「グラッチェグラッチェ」
の一言に反応しなかった多くの女の子を見てジェネレーションギャップを
感じて若干凹みつつ、アンコールが静かに始まる。
清志郎さんのやってた『タイマーズ』と言うバンドの曲。
��元はモンキーズと言う洋バンド)
『Day Dream Believer』はかつてスーパーカップのCMで流れてたから
誰もが聴き覚えがあるだろう。
清志郎さんとは違うグローバーさんの声で紡がれる『Day Dream Believer』は
私の涙腺を物凄い勢いで刺激した。
優しくて凄く切ない唄なんだ、これ。
それを本当に柔らかく唄うから、もう泣くのを我慢できなかった。
ベースもドラムもギターも凄くあったかくて、泣けた。
ビンテージものって佐藤さんが言ってたベース、本当にあったかい音がする。
最後のワンフレーズが終わって。
余韻に浸るように会場がしん、と静まり返った。
そして始まったのは『おやすみ』のバンドバージョン。
橋谷さんのギターとグローバーのボーカルだけのこの曲が
バンドバージョンだとどう生まれ変わるんだろうと楽しみにしていたら
なんとなくハワイアン入ったギターフレーズが印象的な優しい優しい曲になった。
夜、帰り道に口ずさみたくなるような歌。
優しい優しい子守唄で終わりを迎えたイベントは
いつまでもアンコールの声が鳴り止まなかった。

彼等が好きでやってるイベントを、
彼等のことが好きな人たちが心から楽しんでる。
幸せの連鎖、なんて言葉が帰り道にふと浮かんだ。



2005/09/20

Jackson vibe@RIJF

サイトにアップしたものをブログにも。1ヵ月半経ってようやく書き上がったレポなんざ

鮮度もくそもあったもんじゃないな。魚屋じゃなくて良かった。



『マボロシ』目当てに取ったRIJFのチケット。
せっかくだから出演者沢山予習して行こうと近所のGEOで
幾つかレンタルした中に、彼等の作品があった。

その後、坂道を転げ落ちるように彼等にはまった私は
��IJFがますます楽しみになった。
そして、8月7日の11:50。
真夏の太陽の下で焦がされながらステージを見つめていると
聴こえてきたのは『I Want You Back』。
『Jackson 5』の最も有名なナンバーじゃないか。思わず笑ってしまう。
客席で手拍子が始まり、サビの辺りでメンバー登場。
一曲目『Hey!』は正直意外だった。
イベントライブの定石と言えばヒット曲、盛り上がる曲満載の
初心者向けセットリストだと思うのだが、彼等は違った。
『Hey!』の意外さに驚いたが、その後『Mr.&Ms. Starlight』、
『八月』とアルバム曲&シングルのカップリングの連発でわかった。
彼等には、初心者向けのセットリストは不要なのだ。

��曲目『さよならヒーロー』も発売前のシングル。
なのに、確実にスタンディングエリアに人が集まってきている。
『Hey!』で少しずつレイクステージの温度が上がっていった。
『Mr.&Ms. Starlight』のCメロのVo.グローバーの声の伸び。
鳥肌が立った。風が吹きぬけた気がした。
キャッチーなメロディーに、骨太なグルーヴが確実に客の耳を捉えていく。
時間が経つごとにどんどん人がスタンディングエリアに集まっていく。
グローバーさん曰く『日陰ピーポー(シートゾーンで座ってる人々)』が
ステージに集中しだす。
圧巻だったのは『八月』だ。
ベースラインが凄く気持ちいい。音がきれいに空に抜けていく。
これはPAスタッフの勝利なのかもしれないが、
Jackson vibeのリズム隊はすげえ、とこのとき改めて思った。
グローバーさんの声はいろんなところで物凄く高い評価を受けているし
橋谷さんのギターは際立って技術があるわけでは無いと思うが、
一音一音きれいに奏でられてる。色鮮やかなギター。
そして、その声とギターを支えてるリズム隊がすげえ。
安定したベースに、厚いドラム。

好きなドラムはマボロシバンドのクンゴさんと
スキップカウズのシゲさん、それからスカパラの茂木さんなんだが
このライブで漸く気がついた。須川基というドラマーはすげえ。
そしてベースの佐藤さんもすげえ。
後に彼の使っているベースがビンテージ物だと知ったのだが
迫力あるベースラインは勿論なんだけど、どこか柔らかくてあったかい。
んで、ドラムも厚くてあったかい。
熱いというよりあったかいと言うイメージが強いのだが
『さよならヒーロー』のドラムソロのおなかにクる太さも気持ちいい。

「今日は絶対サザンを観る!」
「俺たちも楽しみにしてたんだよー!」
なんて、本気でRIJFを楽しんでいるMCを挟みつつライブは進む。
客はどんどん彼等のステージに飲み込まれていく。
凄い握力の持ち主なのだ。強い、強いライブバンドだ。

「元気ですか!ロッキンジャパン!」

……グローバーさんにとっての『ロッキンジャパン』は客の事らしい(笑
何度も呼びかけて、前においでと煽る。
前のほうが楽しいよと。そのとおりだ。日陰ピーポーは来たほうが良い。


聞き覚えのあるフレーズがループされる。
「グルーヴを頂きたい!」
とグローバーさんが手拍子を促し、客を煽る。
カウントを皆でして、あの印象的なイントロが流れた。
『朝焼けの旅路』だ。
スタンディングエリアで熱が爆発した。
モッシュ禁止だからと皆が必死で上に飛ぶ。
シートゾーンから、スタンディングエリアに人が走っていく。
誰もが笑顔になった。
彼等の曲の中で一番有名なこの曲は、やはり一番の盛り上がりを見せる。
だからこそここまでシングル曲やらずに引き上げたことが凄いと思った。
その勢いで『さよならヒーロー』のカップリング『シャラララ』へ。
未発売曲なのに全く客が引かないどころか更に盛り上がる。
このアッパーチューンはライブの定番になるだろう、と言うくらい
盛り上がり、そして1stアルバムの人気曲、『夜と風と』。
少しクールダウンしてグルーヴに聴き惚れる。きれいな日本語が耳に気持ちいい。
そしてラスト。
静かなベースラインに、声が乗る。

「このままずっとこうして いたいのさ。」

1stアルバムのラストの曲『Walk down a bridge』
サビを皆で歌いながら思った。
1stアルバムは、Jackson vibeとしてライブ未経験の中作った作品なのに
こんなにライブに必要不可欠な曲ばかり集まってると。
ライブ未経験、初期衝動のままに作ったアルバムなのに
彼等の音の先にはちゃんと『聴き手』が存在していたのだ。
見えないはずの『聴き手』が。

皆で歌って、笑って、そして彼等のライブは終わりを迎えた。
実質40分のライブ。彼等のファンがどれだけいたのかわからない。
だけど、このときレイクステージにいた人は、
確実に彼等に飲まれていっていた。どんどん客が笑顔になっていく。
はじめはがらんとしてたスタンディングエリアも、最後にはぎゅうぎゅうになっていた。
後方で円陣組んで踊ってた軍団もいたとか。
いいグルーヴは身体ごと心を動かす。
彼等はそれを知っていて、尚且つそれを放つことができる。

今回のライブで発売済みのシングル曲はたった1曲。
それでも彼等を知らない人たちがちゃんと笑顔でライブを終えた。
それだけの強さを彼等は持っている。



2005/09/19

はじめまして。

はじめまして。もしくはいつもお世話になっております。ヒライナツメです。

2004年7月より、ネットの片隅で好きだと叫びまくってた『ガラクタソウル』ですが

ブロックブログが重すぎ&不具合多すぎなので移転を決意しました。

イベント屋修羅場のこの時期に奇蹟の3連休で

『よーしお姉さん更新頑張っちゃうぞー!』

なんつって夏以降のライブレポ書きまくってたら不具合で閲覧不可。

やってられっか!と言う感じで今朝から延々と2ちゃんのブログスレを読み漁ったりして

こんなことになりました。まるで惰性で長く付き合ってる恋人と別れる時のようなすっきりした気持ち!

ライブドアブログと迷った挙句こっちにしてみましたが

ライブドアブログ、試しに作ってみたら削除できないでやんの。

正直すでに泣きそうです。


内容はこれまでと変わらずオンガクとガラクタ。時々サッカー(主に加地さんとか)

好き勝手絶頂に書き散らかしています。

故ブロッグブログに上げていたレビューやレポはめぼしいものをこっちに移動させます。

んではでは、これからもどうぞよろしくです。



2005/09/05

JapaneseB-BOYのリアル

B-BOYPARKにて1年分のB-BOYを見て食傷気味のヒライナツメです(笑

メジャーどころだけじゃない、若手で頑張ってる子達を沢山見た。
��『子』といっても私と同年代の方も少なくないだろう)
誰もが頑張ってた。熱かった。日本のシーンを盛り上げたいという情熱と、
自分がのし上がるというぎらぎらした感じが目に付いた。

だけど、共感できる子は少なかったんだよなあ……

HIPHOPっつーのは元々反体制の音楽だ。社会的なメッセージのこもった。
だからなんだろな。アメリカの『ホンモノ』を意識してるんだろうな。
とにかく反体制、というか『反抗期』な子が多い。
ステージの上からアンチを叫ぶのが熱いHIPHOP魂だということらしい。
そしてそれを『超リアル!』って目をキラキラさせてる客席のB-BOY。


正直言って、微妙だ。


ステージでTHUG気どった子達の反体制が根拠のないアンチにしか見えない。
なんでもかんでも誰かが作った大きな枠に反抗してればリアルでホンモノなのか。
物凄く微妙な気分になった。
『リアルだ』と客のB-BOYたちが言ってた出演者のMCの中で真に共感できたのは
『選挙に行って一人一人が意見言わなきゃ何もかわんねんだよ!』
という非常に普通の一言くらいなもんだった。

新人の見当違いDISもTHUG気取りのアンチ発言もオナカイパーイ。

HIPHOPが反体制の音楽なのは、ルーツがブラックにあるからだ。
ブラックが差別する世界に向かってした攻撃がラップだった。
彼等の反体制がリアルなのは、そういう根拠があるからであって
ぬくぬくと生まれ育った大人になれないガキが
根拠なくアンチ気どってHIPHOPをモラトリアムの場にしているのが
日本のTHUG気どった方々によるシーンの現状だと思う。
んで、それに『リアル』だと共感してるのは、オトナに反抗する事が
アイデンティティとなる中高生の世代の子達。
25歳のヒライナツメには『青いねえ』としか思えないわけです。

社会派ラッパー気取ってるやつの何人が日経読んでるのかなーとか
意地悪な事考えたりします。
根拠のあるアンチ以外のアンチはガキのたわごとにしか聞こえない。
ただの反抗期のお子様が日本のシーンを嘆いていると
見当違いも甚だしいな、と思ってしまいます。

アメリカの『リアル』は日本の『リアル』じゃない。
日本には人種差別もない。貧富の差だって向こうほどはない。
リテラシーほぼ100%の日本では、アメリカの反体制そのまま持ってきても
決してリアルにはならない。
そもそも向こうは売人やるかラッパーやるか、なストリートドリームが
実在してるくらいなわけだし(MTVとかで見たのがネタじゃなければ・笑)

んで、そんな事を昨日はずっと考えてたんだけれど、そのおかげで
自分が何でライムスターが好きかってのがよくわかった。


言ってる事とやってる事が矛盾してないから好きなんだ。
戦争ネタの曲のリリックの一貫性とか、そういうのが凄く好き。

「俺がしたいのは本場モンの翻訳じゃない!」

そう言って、日本のHIPHOPのひとつの形を作り上げたのが彼等だ。
アンチを気どったわけでもTHUGぶったわけでもない。
1stの「俺に言わせりゃ」なんて血液型だのちょっとしたヒガミだの
やらせてだのもういっそぐだぐだのサブジェクト満載。
だけど、作品の完成度は当時のシーンの中でも頭一つ出てた。

それからも彼等は隣の芝生にホールインワンだのなんだの唄いつつ
「決して譲れないぜこの美学何者にも媚びず己を磨く」
と最高のパンチラインを生み出してB-BOYたちをトリコにした。
アイドルが好きだったり格闘技大好きだったり今更IT革命だったり
自分の立ち位置を全く変えることなく好きにやって、そこに矛盾がない。
反体制唄うにも根拠があるから無理してるように見えないし
戦争嫌いだとか偉いやつらがどうだとか、言いたいことは
THUG気取りのお子様達と同じなのに、ライムスに共感できるのは
そこに『自分としての』根拠があるからってのと
『ここは日本だ』ってのを本人がわかってて、その上で『日本』に対して
伝えようとしているからだ。
だって、今の日本じゃ戦争すらリアルじゃないんだよ。
��それを唄ったのがライムスターだ。911エブリデイ筆頭にいのちのねだん
もマボロシのほしも)


『日本』でやる『HIPHOP』だからこそ『リアル』なんだ。
『アメリカ』でやってた『HIPHOP』を日本人がアメリカ気どってやったって
薄っぺらいに決まってる。


彼等が築いたHIPHOPのひとつの形が好きだ。
私はHIPHOPそのものが好きなわけではないらしい。
ライムスやRIP、メローやイーストエンド。
��Gの緩さや甘さが大好きだ。私にとってのリアルは彼等だ。


あ、こういうこと書いてるけど決してHIPHOPを馬鹿にしてるわけではなく
DISったりアンチ気どればかっこいい、リアルだって言う
カンチガイのハーコーかぶれが嫌いなだけです。
お前別に差別されてないし親に不自由なく育ててもらっただろう、と。
ギドラや雷の功績は物凄いし、彼等がいなきゃ今のシーンはないってのも
わかったうえで、FGの緩さが好きだといってます。
だから『彼等が築いたHIPHOPのひとつの形が好きだ』と書きました。



2005/09/04

B-BOYPARKに行ってきたよ

以下、ミクシの日記を転載したもの。ネットの片隅から矛盾を叫ぶ。
口が悪いのは一気に書いたから。
だけどできるだけ感情を抑えて書いたつもり。

すっげー楽しかった。
CHANNEL、BOY-KEN、UZI、TWIGY……
CDでしか聴いた事ない人たちいっぱい観られた。嬉しかった。
だけど大きな落とし穴。


運営がクソ


職業イベント屋としてはっきり言う。
タイムテーブルを全て消化できないイベントは、最悪。大失敗だ。
ライムス含めて出られなかった出演者が何組いたのか知らないけど、
今回のイベントは失敗。大失敗。 最低の終わりを迎えてます。
だって、イベントが成立してないもの。
タイムテーブル全部消化して初めてイベントは『終わり』だ。
特に代々木は時間規定が厳しい。20時半厳守。
そんなの毎年毎年やってるからわかってることだろうに。
どうしてこんなことになったのか。

推測1.『ブッキング多すぎた』→時間計算できない主催がクソ
推測2.『出演者が押し捲った』→時間計算できない主催がクソ

出演者は悪くない。悪いのは、責任を取るべきは主催。
消化しきれないくらいの出演者をブッキングしてたなら論外。
タイムテーブルなんて余裕持って組むのが常識で、余裕を持たせられるように
組むのが普通だ。それが運営サイドで頭を悩ませるべき部分だ。
例えば去年12月にあったBLOCKSのイベント。
HIPHOP系の出演者の中で唯一バンドセットを必要としたマボロシ。
出番が一発目だった。
これは、転換の時間を最小限にするための措置だったはずだ。
HIPHOPのライブは最低限ターンテーブルとマイクがあれば成立する。
普通のバンドのイベントよりも転換の時間が短く済む。
だけどマボロシはバンド編成。
じゃあどうするかっつったら最初か最後に入れればよい。
設営かバラシ、どちらかを時間内にやらなくて済む分転換が短縮される。
あのイベントも最終的には押しまくったけど、それでも
そういう計算ができる人たちが運営してた。
それから、RIJF。最終的に殆ど押してない。
押しても十分な転換の時間をとってるから挽回できている。

そういう計算や保険が運営の頭の中には常にあるもんなんだ。
それはすんげー当たり前で、最低限のことだと思う。
だからこそそれができなかった今回の運営は本当にだめだ。
そして、一番クソだと思ったのは。


タイムテーブル消化できない事を美談にしようとした


情熱に任せて熱いこと言って、客が納得した。
だからいい形でイベントは終わったように見えた。

馬鹿か。

あの説明で納得できたのか。
個人的な感情だけだったら『いいな、熱くて』って私も思った。
凄くいい空間だったんだ、今日の代々木は。ほんとに楽しかったんだ。
だけど。
出演中止を余儀なくされたアーティストの名前は公表しなかった。
タイムテーブルと出演者を公表してないってのは、こういうときのための
逃げ道なのか?

馬鹿。

公表しろよ。それで謝れよ。
情熱のままに熱っぽいこと言って言わせてごまかすな。
B-BOYPARKとして公表してなくとも、少なくともライムスに関しては
彼等の公式サイトやラジオで情報を流してた。
他の出演者はわからないけど、他にもそういう人はいただろう。
だとしたら、あの場では名前を公表するべきだった。
情報を公開する義務があっただろう。
だって、出演者はいろんなものを裂いて、いろんなものを得るために
あそこにいたんだから。
ステージに立つ為にあそこにいたんだから。

無料のイベントだからしょうがないかなー……
で済ませられる問題じゃないと思ったのは
最後の最後でステージにいた人が『仕事』と言う言葉を使ったから。

ライムスファンとしては、本気で残念だった。
だけど、もしライムスを観る事ができていたとしても、私は
今回のイベントは失敗だと思うって、そんな文章を日記に書いてるはずだ。
私の仕事はイベント屋だからステージの進行だってやるときゃやる。
時間通りに進まないのなんてデフォルトだけど、時間通りに進ませる為に
最大限の努力をする。そんなことは当たり前なのだ。
今回、できなかったことを情熱を盾に省みなそうで主催が怖い。
タダだからとか、そういうことを免罪符にすることは許されないと思う。


来年のB-BOYPARKは運営がまともであることを願う。
こんないいイベントそうそうないから。
楽しかったからこそクソだと言いたい。
とりあえず、ライムス以外に出演中止を余儀なくされた出演者を
公表して欲しいと切に思う。
てめえのケツはてめえで拭けと思うんだよ。
出演者の情熱に頼るんじゃない、と。