彼等の音を初めて聴いたのは、夏に一人で行った仙台。
出てきて一発目の音が鳴った瞬間に、「いい音楽だ!」って確信した。
ニート最後の一人旅はすごく色々なことを考えた旅で
どうしようどうしようと思いながら辿り着いたあのライブハウスで聴いたtickの音楽で
あの窓さえないライブハウスにいた私の目の前に、「広がった」気がした。
それからその後もう一度仙台で彼等のライブを観た。
やっぱり「広がった」感覚がして、嬉しくて楽しくて、歌詞を聴いて胸がギュっとなった。
相変わらず私は悶々としていたり一喜一憂していたりしてるけど
myspaceと記憶の中でしか鳴らなかった彼等の音を、漸く昨日手に入れた。
聴く度に目の前に広がる何かがある。
歌詞を聴き取っては胸をギュっとする。
バックグラウンドに沢山の「音楽」を持ってる彼等が出す音ってのは
生きてる人のあたたかさと純度の高い「音楽」しかなくて。
ジャンル分けも不要なんだと思う。
この声を、ベースラインを、キーボードのキラキラを、ドラムの音を、
「好きだ」って思う気持ちだけでいいんだなあと。
普通の、音楽に対する愛情。どこにでもある、当たり前のもの。
そのシンプルさがたまらなくいい。
ほんとはベースラインだってめちゃくちゃかっこいいし、
キーボードのキラキラっぷりもボーカルの歌も全部凄いんだけど
そんな理屈よりもただ音浴びて踊って、愛しいって思う。
あの日気づいた悩みは解決の糸口さえ見つからず、
だけど彼等の音楽が私の目の前に広がる何かを見せてくれる。
ありがとう、と言いたいよ。きっとこれからも悶々とするんだろうけどそれでもきっとさ。
教えられたのは僕だった
かき乱したのは僕だった
救われたのは僕
(「僕だった」より)
沢山の人にtickの音が響けばいい。
0 件のコメント:
コメントを投稿