2008/02/14

ロックモンスターの秩序

と、いうことでROCK'A'TRENCHのドラム、オータケさんのバンドTHE POOLを観てきました。
いやあ、久々のエントリーになったなw



すげえ楽しかったです。めちゃくちゃ美味い酒になりました。
曲の振り幅がとても広くて、どれもこれもかっこよかった。
2曲目と「東京」と最後の曲が特に好みかな。 オータケさんが全部作ってアレンジまでしてるとのこと。
最後の曲のドラムアレンジとか鼻血もんでした。

細いけどパワープレイなドラム。
ライブハウスでもまれまくってます的な生々しいギター。
んで、ベーシストらしくない自由なプレイのオータケさん。
すげえすてき!

USだかUKだか洋楽はさっぱりわからんが、とにかく海の向こうの音の匂いもしたし
例えるならくるりのような日本のロックも鳴ってた。
音楽ってすげえなあって単純に思ったよ。無限だ。



ええと。なんのインタビューだったかな。
オータケさんが「自分にとって楽器はおもちゃ」って話してたことがあって。
それを読んだ時にすげえいいなって思って。

例えばロッカでいうなら真さんとか。
あと誰だ。キュウちゃんとか、オータさんもそうだな。
彼等はベースだったりドラムだったり、「プレイヤー」としてのプライドがあって。
アプローチは違えどその楽器を極める、ある種「職人」なんです。
彼等が持つプライドってのは、その楽器に対して、
そして、その楽器を奏でる己に対してのプライドなわけだ。
そこに正義がある。

んで、オータケさん。
彼は「プレイヤー」としての正義やプライドは持ってないんだと思う。
もちろんベースが好き、とかドラムが好き、とか楽器に対する愛はあるけれど。
オータケさんが持ってるプライドとか正義ってのは「音楽」に対してなわけで
それはとても大きくて、一見曖昧に見えるかもしれないけれど
でも実際は何よりも純度が高くて確固たるものなんだと思う。

「この楽器はこうあるべき」なんてものはない。ただ、
「いい音楽」を鳴らすことがすべてで、そこにはそれこそジャンルもなにもあったもんじゃないわけだ。
「職人」であるためには必要のないものを排斥して削ぎ落とす作業が必要だけど
オータケさんの正義を貫くためにはあらゆるものを飲み込まないといけない。
ある種真逆の作業なわけだ。

んで、それだけの器を持たなきゃいけなくて、
オータケさんはそれを持っているから
節操無く見えても実際は芯がぶれてないし、とても純粋なんだと思う。


私はこの人の秩序をとても好きだと思ったし、共感した。
オータケさんを「好きなドラマー」としてではなく
「好きなミュージシャン」って自分で思ってた理由が今日のライブでわかったよ。


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