2010/01/24

FUZZY Quartet Row@新宿Marble

相変わらずMarbleは奇跡が起きるハコだな。!



・アマノジャク(新曲)
ラストだし、変な力は入ってないけど気合い入ってるな、と。
今までで一番力強いと思いました。
じゅんいちくんのドラムがどんどん完成度が増してクリアになってきた。


・F-メモリー
彼等に出会ってからライブを見続けている中で、この日の「F-メモリー」が一番すごかった。
演奏はちょっと粗かったんだけど、ライブ感っていうのかな。
熱とか、気持ちの強さだったりとか、そういうものを孕んだ音で、
本当に気持ちで鳴らしてる音だった。今日この瞬間にしか鳴らないような。
ちひろくんのギターソロは圧巻だったし、たけのりくんも本当によく唄ってるベースだった。
O-Crestでじゅんいちくんと話してたけど、言っていたところに
すこし近づけたんじゃないかな。そんな気がしました。


・晴れた暁に
セットリストを急遽その場で変えて始まった「晴れた暁に」。
3人の狼狽っぷりに珍しいもの見れた!なんてw
1番の途中まで素晴らしくぎこちなくて、ある意味貴重でした。
ただ、しっかり立て直してくるのはさすがだし、

何よりも、今これを唄おうと決めた新木くんの気持ちはすごく強くて。
それは3人にもちゃんと伝染してすごく生々しい歌になってた。


・インターセクション
がらっと変えて、ハッピーな歌を。
4人ともリラックスして、ツアーファイナルを楽しんでるようでした。
たけのりくんのベースが9月のツアーよりもずっと跳ねるようになってて、
こっちもすごく気持ちよく身体を揺らせます。


・鼓動の唄(新曲)
聴く度に好きになる曲。
新木くんの唄から始まって、どんどん盛り上がっていく。
楽器全部がちゃんと歌に寄り添おうとしていて、
すごくいいバランスで鳴っていました。


―encore―


・君のその先に
今回も同期なし、かな?
音に隙間ができて、その分一つひとつの楽器が立ってて、
このアレンジも好きだなあと(基本全肯定w)
オーラスなので、出し惜しみせずに全力疾走。
4人とも本当に楽しそうだった。
ファジカルらしさとライブならではの生々しさ、両方出せたんじゃないかな。
じゅんいちくんのドラムがかっこよすぎです。



東京で4本。仕事のスケジュール的に代々木以外は観れないと思ってたけど
フタを開けてみれば制覇してました。私は馬鹿か。

レコーディングを超えたから、わかりやすいくらいに皆成長していて。
とくにリズム隊は本当にしっかりしたから、
フロント二人がやりやすくなったんじゃないかな。もっと自由にできるようになったというか。
「こうしなきゃいけない」「こう鳴らさなきゃいけない」っていう緻密さが少し薄れて、
「今日、ここでしか鳴らない音」を鳴らすことを楽しむ余裕がでてきたと思います。
次に東京に来てくれるのは、レコ発ツアー。すごくすごく楽しみだ!









ここから先は、書こうかどうか凄く迷っていたこと。
ただ、ライブレポを探していたらこの件について触れている方もいらっしゃったし、
あの場に実際にいて何かを思った人は少なくないと思います。
言葉にするのが難しいんだけれど、自分なりの考えと、思ったことを書かせてください。
長くなってしまいそうなので読み飛ばし推奨で。
1月22日の新宿Marbleで何かを思った人に伝わればいいなと思って書きます。



FUZZY Quartet rowの前に演奏したバンド、Over The Dogs。
そのボーカルさんが、MCでこんなことを言いました。


「色々なバンドが愛について歌ってるけど、全部嘘だから信じないでください」


こんなもんはね。
カウンター気取りたい厨二病バンドマンなら珍しくない発言だし
��あ、別にOver The Dogsが厨二病ってことではないです)
客だって誰だって聞き流せる程度のものなんだと思う。
だけど、その言葉にどうしても我慢できなくなったのが、ファジカルの新木くんだった。


MCで、どうしても引っかかってるからひとつだけ、と。
「ステージの上で話す言葉には影響力があって、責任があるのもわかってるけど」
そう前置きして、言葉を選びながらだけどどうしても我慢できなかったみたいで。


「俺は愛ってあると思う。PEACEWAVEが彼女のこと想って唄ったりとかだってそうだし、
 それを信じるのも疑うのも自分次第だけど、だけど愛って在ると思う」


僕らなりの愛を唄います、と言って突然始まったのが「晴れた暁に」で。
セットリストと違う曲をいきなり演ることになった3人の狼狽っぷりは前述の通り。
そして、また普通にライブは終わりまで進んでいったんだけど。


全否定に対する反論。
乱暴な言葉を使えば、どっちも馬鹿だと思いました。


Over The Dogsのボーカルが言ったことは間違いじゃないかもしれない。
だけどさ。それはステージの上で言うべきじゃないんだよ。
同じバンドマンの立場で立ってるステージの上で言う言葉じゃないんだ。
そもそも自分が唄ってるのだってラブソングだったじゃねえか。
「星に何万回」だって「みぎてひだりて」だって「あの娘が聴けるように」だってそうでしょ。
愛って言葉の意味は広いんだぜ。

ステージの上は戦いの場だけど他人を貶める場じゃねえんだよ。
目の前で自分と対峙してる客に、どれだけ爪痕残せるか。そういう戦いなんだよ。
それがわかってなかったOver The Dogsのボーカルは馬鹿だ。嫌いじゃないけど。
そして我慢できなかった新木くんもプロとしてはだめなんだ。
流さなかったから拗れて、聞き流してた客にまで何かを思わせてしまったと思う。
実際、私自身も新木くんが言葉を紡がなかったら
「よくある厨二病バンドマンの戯言」としか思わなかったしきっと今頃忘れてる。


新木くんは別に喧嘩売ったわけじゃないし、
Over The Dogsのボーカルの恒吉くんも別に全てのバンドに喧嘩売ったつもりもないと思う。
だけど、実際に決してプラスなだけでない気持ちを

あの場にいたお客さんたちに与えてしまった二人は、だめだったと思う。
客は、音楽を聴きに来てるんだ。好きだから音楽を聴きに来てるんだ。悲しくなりたいわけじゃない。



だけどね。やったことはアホだったけど、どっちの言い分も間違ってないと思ったよ。
そして、その上で私は幸せになれる方を選ぶ。


「晴れた暁に」は確かに愛だった。



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