2006/10/28

マボロシ@SHIBUYA-AX

うちの部長が日本ハムの優勝を25年待ってたことに比べたら私の1年2ヶ月なんてたいしたことないがw


まずセトリ。レポは異常に長いし暑苦しいと思うので、セトリだけ見てあとは他のページに行けばいいと思うよ。

・泥棒
・マボロシのほし
・廻シ蹴リ(ゲスト:HOME MADE家族のお2人)
・Ride on my wagon(新曲。タイトル違うかも)
・SLOW DOWN!

抜けてたらごめんちゃい。 以下、長くて暑苦しいレポです。


私がライブジャンキーになったのはマボロシのせいだ。
あの日もAXだった。
bonobosが緊張しながらもいい音楽を奏でて、salyuが本当に素晴らしくて
ハナレグミが最高のライブをしてくれて。
そして、マボロシが圧倒的な強さを持ってそこにいた。

坂間さんがラップ上手いのなんてライムス聴いてりゃわかってる。
タケさんがギター凄いのだってバタ犬好きならわかってる。
その2人を支えてるバックなんだ。凄いに決まってる。
そしてその日私はクンゴさんと大ちゃんのリズム隊にはまり、
大自然さんに惚れ、よしさんのキーボードにはまった。

RIJFから1年と2ヶ月。
マボロシはあの頃と変わらずに圧倒的な存在感でそこに立った。
嬉しかった。ほんとに嬉しかった。
ここ最近あまりマボロシを聴いてなかったけれど
大好きなのは変わってなかった。
身体があの音をちゃんと覚えてて、心も身体もその音を喜んでた。


予定通り1曲目「泥棒」のバスドラ一発目で鳥肌が立って眩暈がした。
さすがに泣きはしなかったけれど、あの時にどんだけ心が震えたかとか、
そういうことはどうやって書けば伝わるのかさえ今はわからない。


1曲目の「泥棒」タケさんのあのリフとバスドラ一発。
それだけで客席の空気はマボロシに掌握された。
レイドバックスよりもタケさんのギターは解放的で抜けがいいと思う。
その一方でクンゴさんのニュードラムは凶悪だった。
前のHOME MADE家族が生音でなくターンテーブルだったからってのも
多分あるけれど(まあHIPHOPだから当たり前だわな)
あのバスドラは凶悪だった。
腹にどかんとくる重さ。
レイドバックスはもちろん、去年のマボロシでも聴いたことないぞ。
細かく刻んでるのに一音ずつ粒立って聴こえる職人芸は相変わらずだし
バスドラ以外の音の厚みやあったかさはそんなに変わらない気がしたけど(いかんせん素人耳ですから!)
バスドラだけは明らかに違った。
2曲目の「マボロシのほし」で、リズムを刻むバスドラ。
厚くて重くて、まさにサウンドを支えてた。
そこに乗る大自然さんのMPCとタケさんのギターとよしさんのキーボード。
大ちゃんはクンゴさんと顔を見合わせて笑顔でビートを刻む。
2人の上に乗る音が綺麗に転がってほんとに気持ちいい。
そのサウンドに少しも負けない坂間さんのラップ。
「廻シ蹴リ」でHOME MADE家族の2人が出てきたけれど、やっぱり貫禄があった。
HOME MADE家族の2人のラップも楽しくてかっこよかったけど、やっぱおっさんパワーはすんげーわw

新曲はワンコーラスしかできていないとのことで、ワンコーラスしかやってくれなかった…orz
イントロから『ロック』だなあって思ったけど、個人的には凄くツボなサウンド。
ファンクとかJAZZとか、マボロシのバックグラウンドにあるちょっと黒い音楽よりも
疾走感溢れるロック色が前面に出てて意外だった。
だけどそれが死ぬほどかっこいいんだわ。
初めて聴いたからそんな感想しか出てこないんだけど、ギターと細かいドラミングに燃えた。
ベースラインとキーボードを聴ききれなくて悔しい。
来年まで待ち遠しすぎる!

ラストは「SLOW DOWN!」
やっぱこれでしょう。マボロシの原点。
ファンクでちょっとサイケデリックなロックに乗るラップ。
マボロシのアルバムを一通り聴き返してみて、この曲は「SBDの恥慰夫」と「ライムスのMUMMY-D」が
融合したものなんだなあと思った。
そこから化学反応が起きて生まれたのがアルバムの数々の曲たちなんだけど
この曲は本当に「2人」が立ってると思う。
他の曲は2人が融合して、その先に新しい世界を作った感じなんだ。
だから「SLOW DOWN!」はマボロシらしいし、マボロシらしくない。
久々に生で聴いて、今更ながらそう思った。


…とにもかくにも、マボロシは死ぬほどかっこいいということを、誰かに伝えたいだけのレポです。
全員がかっこいいんだよ。
大ちゃんだってMCで震えちゃったけど、あんなに黒くて渋いベースを
底抜けの明るさで弾けるんだ。凄いよ。大好きよ。
クンゴさんのドラムもちゃんと聴きました。バスドラの凄さは一発でわかりました。
手数の細かさもがっつり聴こえました。脱帽。マボロシはループが多いから
レイドバックスと違って遊びが少ない。だからこそ上手いのが際立つ。フィルインで震えたっつの!?
リズム隊ばんざーい(どんだけ好きなの)
大自然さんもかっちょよかった。楽しそうで嬉しい。私がいたところからはよく見えなくて悔しかったんだけど
上音の音色がキラキラしてて、アレンジ良かったなー。
よしさんもいつも通り客を煽りまくってあの演奏。キャリアゆえの余裕と熱さがたまらなかった。
タケさんのギターはレイドバックスより陽性だと思う。空に抜けてく感覚が本当に気持ちよかった。
新曲もすげーかっこいい!
そして、坂間さんのラップはやっぱり今の日本での最高峰だと思う。
幸せそうに笑う普通のおっさんぷりも愛しかった。
音楽が好きなただのおっさんがそこにいて、死ぬほどかっこよかった。
「マボロシのほし」、やっぱり泣きそうになった。
この曲と「いのちのねだん」のリリックは神だと思うよ。



大満足なライブでした。
他の出演者も本当に良くて(特にHOME MADE家族は大収穫!)
またレポは改めて書きます。今日はマボロシだけ!
明日はいよいよフラカンAXです。
笑って泣いて胸が痛んで、んで、蹴っ飛ばしてまた日常を戦うんだ。そういうライブだ。そういう音楽だ。
生きてないと聴けない音楽だ。
自分を嫌いでも、自分に嘘をついていても、生きていないと聴けないし響かないんだ。


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